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アサーティブコミュニケーションとは?ビジネスでの活用方法、具体例、やり方を解説
【この記事の要約】アサーティブコミュニケーションとは、アメリカで開発されたコミュニケーションスキルで、自分と相手を同じように尊重しながら、自分の意見を正当に主張する表現方法です。ビジネスの場では、社員同士が協力し成果を上げるという場面が少なくありません。異なる部署同士や上司や部下、同僚などお互いが尊重しあって円満な人間関係を築き、プロジェクトを成功に導くことが理想的です。また、雇用形態、勤務形態、働く人々の価値観の多様化に対応するべく経済産業省もダイバーシティ経営を推進しています。多様な人材がそれぞれの特性を活かし、活き活きと働くことができる環境を整えることで、自由な発想が生まれ、生産性が向上し、多様化する市場ニーズやリスクへの対応ができるようになると考えられます。このような背景から、自社の競争力強化につながるという好循環を生み出すためにも、円満な人間関係構築に役立つアサーティブコミュニケーションが重視されてきています。
アサーティブコミュニケーションを実践するためには、「誠実」「率直」「対等」「自己責任」という4つのポイントを理解しておくことが大切です。そして、アサーティブコミュニケーションを実現するためにはDESC法(段階的主張法)があります。DESC法とはアメリカの心理学者ゴードン・H・バウアーらによって提唱された主張法で、自己主張を弱い主張から始めて、解決しないときにはだんだん強い主張にしていくという方法です。DESC法では、自己主張の段階を4つに分けることにより、ときには柔らかく主張したり、強く主張したりと状況に応じた使い分けができるようになると考えられています。
具体的なアサーティブコミュニケーションの例としては、上司から部下へ、部下から上司へ、職場の人間関係をよくするため、ハラスメント対策として活用するなどがあります。上司がアサーティブコミュニケーションを身につければ、部下の気持ちや意見を尊重しながら自分の意見を主張することができるようになります。部下がアサーティブコミュニケーションを身につけ、自分の意見を言えるようになれば、上司に対して素直な自分の気持ちを言えるようになり不調に陥らずに済む可能性があります。また、職場全体でアサーティブコミュニケーションを身につければ、お互いが相手を気遣いながら自分の意見を言えるようになり、人間関係への不満が解消する可能性は高まるでしょう。さらに、アサーティブコミュニケーションを身につけると具体的にどのようなコミュニケーションが攻撃的となるのかを理解できるので、職場のハラスメント対策としても有効でしょう。アサーティブコミュニケーションは、自分が意見するだけではなく、相手が出す意見も重んじる、お互いを尊重した自己主張の方法です。言いたいことが言えなくて、ストレスを抱えてしまう人が出ないよう、職場の活性化に利用されてはいかがでしょうか。