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赤字リストラ続く? 「早期退職」「希望退職」からの転職、成功させるには?
【この記事の要約】新型コロナウイルスの影響で、多くの企業が業績を落とし、早期退職や希望退職者の募集が増えています。2020年には、早期退職者や希望退職者を募集した上場企業が前年比2.6倍増の93社に上りました。この状況は、リーマン・ショック直後の2009年に次ぐ水準であり、募集企業の半数以上が直近の本決算で赤字だったことから、早期退職や希望退職の募集は2021年以降も続くと見られます。
早期退職や希望退職で転職を成功させるためには、まず自身のキャリアを見直すことが重要です。会社から早期退職や希望退職の打診を受けた場合でも、辞めたくなければ辞める必要はありません。しかし、リストラ候補となった時点で、今後の給料や待遇がよくなる可能性は低く、気持ちよく働ける可能性も低くなります。そのため、自身の能力に合わせた転職先を探し、転職先が決まってから退職を考えることが推奨されます。
また、早期退職や希望退職に応じた人がスムーズに転職先を見つけるためには、日頃から人脈づくりに力を入れる、関連する資格取得に励む、転職サイトに登録しキャリアコンサルタントと相談する、自分の経歴を生かしたハイクラス求人に応募する、リモートワークに対応できる知識とスキルを身に付けるなどの準備が必要です。
業績が著しく悪化した業界に在籍している場合、異業種への転職も視野に入れることが求められます。異業種への転職は、自身の能力と求められる能力によりますが、自分がその仕事に就いたときのイメージが湧かないような異業種への転職活動は控えた方が良いでしょう。異業種に必要とされる能力を身に付けてから、あるいは受給資格を確認した上で『教育訓練給付金』の対象講座を受講して、必要な資格を取得してから転職するのが良いとされています。
転職活動を始めたものの「転職先がなかなか見つからない」といったケースもあります。その原因としては、自分の仕事のやり方にこだわる、新しいものを受け入れない、自分の能力を超える仕事をやらない、過去の職場のやり方にこだわる、自分の過去の成功体験にこだわるなどが挙げられます。一方、転職に成功する人には、変化を恐れない『柔軟性』が備わっています。
無事に転職できた場合、その職場で長く働くためには、新しい職場に早くなじもうとする姿勢、仕事に対しては自分で調べてから質問する姿勢、自分のやり方にこだわらず、積極的に学ぶ姿勢と、教えてもらったことをいち早く自分のものにしようとする姿勢が求められます。また、年齢や性差、役職などの人間関係に対して気を遣える人は、その職場の上司や同僚から好まれるようになります。以上が、早期退職や希望退職からの転職を成功させるための対策となります。