2022年3/16(木)ザ・早期退職-50歳からのキャリアチェンジセミナーを開催

キャリアの選択肢として「早期退職」が注目されています。社会情勢が激動の中、50歳からのキャリアチェンジについて考えることは、一人ひとりのライフスタイルやキャリア観が多様化する現代日本社会において、非常に重要なテーマとなっています。キャリコンリンク合同会社が主催したセミナー「ザ・早期退職-50歳からのキャリアチェンジ」では、早期退職を選択し、現在はフリーランスとして活動する野見山さんが講師として、彼自身の経験を共有しました。

早期退職とは、一般には定年を待たずして自己の意志で退職を選択することを指します。近年の日本では、働き方改革の一環として多様なキャリアパスが求められ、従来のライフステージに囚われない働き方が増えてきました。これにより、中高年の早期退職者が増えてきています。野見山さんの経験が示すように、これは自身の生き方や働き方を再定義する絶好の機会ともなり得ます。

野見山さんは、早期退職を考える際に大切な3つの視点を提供しました。「早期退職の理由」、「銀行マン時代のリソースの活用法」、「早期退職のメリット」です。

まず、「早期退職の理由」です。野見山さんは自身が40歳手前で中間管理職に昇進したものの、自分が思い描いていた管理職の現実とは違い、上下の板挟みになり自分自身の影響力を十分に発揮できないことに気づいたと述べました。このことが彼の早期退職の一因となりました。これは、自身のキャリアの現状と将来について真剣に考え、自分が本当にやりたいこと、成し遂げたいことは何かを見つめ直すきっかけとなると言えます。

次に、「銀行マン時代のリソースの活用法」です。彼は金融の構造改革の中で自身の経験やスキルを最大限に活用し、新たなキャリアを築くための戦略を立てました。ここで重要なのは、自分が過去に築いてきた経験やスキル、ネットワークなどのリソースを見つめ直し、それをどう活用するかを考えることです。早期退職後のキャリア形成においては、これらのリソースが大いに役立つでしょう。

最後に、「早期退職って何がいいのか」、すなわち早期退職のメリットです。野見山さんによれば、早期退職の最大のメリットは自分の時間を自由に使えるようになること、そしてそれにより自分自身を見つめ直す時間を持つことができるという点です。自分のキャリアを自分自身でコントロールできるようになり、新たな可能性を模索する時間が手に入るのです。

しかしながら、日本の社会情勢を考えると、早期退職は決して容易な選択ではありません。厚生労働省の2019年度版「雇用均等基本計画」によると、中高年の雇用状況は厳しく、50歳以上の無職者のうち再就職できるのは約半数にとどまると報告されています。そのため、早期退職を考える際には、十分な準備と計画が必要となります。

野見山さんの経験から学ぶことは多く、早期退職を考える人々にとって、彼の話は大いに参考になるでしょう。一方で、早期退職を選択する際には、自分自身の能力や経験、市場の状況を正確に把握し、リスクを十分に評価した上で、慎重な決断を下すことが求められます。

日本社会における働き方は大きく変わりつつあります。多様な働き方が認められ、尊重される社会を目指して、これからも新たなキャリアの形を模索し、その選択肢を広げていくことが重要でしょう。早期退職はその一つの選択肢であり、これからの働き方を再考するための一つのきっかけとなり得ます。

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